早朝高血圧や血圧サージが危険!脳卒中のリスクを軽減する予防法とは

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朝起きると頭痛がしたり、頭重感、めまいなどの症状がみられる人は隠れ高血圧かも!?

健康診断で血圧が高いと指摘される人も多いかと思いますが、最近は隠れ高血圧とも言われる「早朝高血圧」だけでなく、「血圧サージ」が注目されているそうです。

血圧サージとは、何かをきっかけに血圧が急上昇する現象のこと。

普段から血圧が高めの人はもちろん、正常な人にも起こる現象で、脳卒中の発症率が倍以上になると言割れています。

血圧を上げる要因は色々ありますが、寝不足深酒など普段の生活習慣など、そのいくつかが重なってしまうことが、危険な血圧上昇のきっかけになることが分かってきているそうです。

もともと血圧が高い人はもちろん注意が必要ですが、健康診断で血圧が正常値という人も無関係ではないと聞くと気になるところです。

健康診断では正常値でも、自宅で朝や夜に血圧を測ると高いという血圧サージが疑われる人は、正常血圧者の10~15%、およそ600万~900万人に及ぶと考えられているそうです。

朝起きると頭痛がしたり、頭重感、めまいなどの症状がみられる人は要注意です

今回は、そんな気になる隠れ高血圧とも言われる「早朝高血圧」や「血圧サージ」の予防方法や脳卒中などのリスクを軽減する方法について調べてみました。

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早朝高血圧や血圧サージとは

日本人の3分の1にあたる約4,000万人がなんと「高血圧」であると言われています。

説明するまでもなく、血圧というのは、全身に血液を送り出す時に血管にかかる圧力のことです。

それが高ければ高いほど血管への負担は大きくなります。

最近の研究では、高血圧の人は正常な人の1.4倍ほど脳卒中や心臓病などの病気になりやすいことが分かっているとのこと。

しかし、怖いのは日中の血圧が正常でも朝は高い「早朝高血圧」の場合、脳卒中や心臓病などのリスクが約2.5倍まで上昇すると言います。

さらに「高血圧でかつ血圧サージが疑われる人」の場合、リスクは4倍近くまで上がるという研究結果があります。

高血圧の定義は

「上が140mmHg/下が90mmHg以上」

とされています。

高血圧は自覚症状がないため放置されやすく、知らず知らずのうちに血管を痛めてしまい、脳卒中や脳梗塞、心筋梗塞といった大病を引き起こします。

そのため、別名「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」とも呼ばれます。

血圧は常に変動しているものですが、運動や入浴時のほか、痛みがあるときや興奮したりストレスがあったりするときには血圧は上昇しています。

また夜間の睡眠時、臥床から早朝の覚醒時や起立時にも変化しています。

通常、血圧は夜寝ている間は低く、朝方から午前中にかけてゆっくりと上昇し、昼間は高くなっていきます。

血圧を自宅でも測っているという方は判るかもしれませんが、健康診断や病院で日中に測る血圧と、自宅で測る血圧には差がある場合も多いと言います。

最近、そんな昼間の血圧は正常でも朝の血圧が高くなる人が多いことがわかってきているそうです。

このような「早朝高血圧」や何かをトリガーにして急激に血圧が急上昇し、非常に高い数値になってしまう「血圧サージ」と呼ばれる現象が注目されています。

数値が高い時には200mmHg以上になることもあるとか。

血圧サージ

<※青が正常、紫が高血圧の血圧変動。赤と黄色で示されているのが血圧サージの血圧変動。正常な変動と比較すると、朝に急激に上がりすぎたり、夜になっても下がらなかったりする(NHKサイトより)>

そんな状態が数度あったからと言ってすぐに危険視する必要はないようですが、怖いのは、知らないうちに毎日のように起こること。

脳卒中など循環器疾患になる可能性が高まってしまうというのです。

高齢者が冬場の朝、起き掛けにトイレに立ったり、急激な温度差のある風呂場などでヒートショックを起こすことは今や常識になっています。

高齢者の場合、夜間に血液が濃くなった状態に血圧上昇が起こることで、脳卒中や心筋梗塞などの病気を発症するリスクが高くなるからです。

しかし、最近は高齢者などの早朝高血圧だけでなく、「30代から注意が必要」とも言われます。

30代でも急激な血圧の変動を起こす「血圧サージ」とは、ある時間帯だけまるで高波(サージ)のような変動をしている人を指します。

つまり、若くても血管に負荷がかかり、命に関わる病気のリスクが高まることが分かってきていると言います。

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早朝高血圧や血圧サージが起こる原因と危険性とは

早朝高血圧や血圧サージと言われる現象はなぜ起きるのでしょうか。

日本高血圧学会理事で、自治医科大学の苅尾七臣(かりおかずおみ)教授によると、

血圧を司る「交感神経」の働きがカギを握る

と指摘されています。

「健康な人でも、体を活動しやすくするために血圧は朝から日中にかけてゆるやかに上昇し、夜は休息のために低下します。

この変化を司るのが『交感神経』です。

交感神経の働きが何らかの要因で過敏になると、朝に必要以上に血圧が上昇してしまったり、休むべき夜に血圧が上がってしまったりします。

その結果、血圧サージが生み出されてしまうのです」

30代から家庭での血圧に気をつける必要があるという「血圧サージ」の原因ですが、交感神経の働きに影響を与える

◎加齢
◎肥満
◎飲酒

◎塩分の多い食事
◎喫煙
◎不眠
◎ストレス

などがあると言います。

このような生活習慣に加え、「睡眠時無呼吸症候群」が引き金となって血圧サージが起きる場合もあると言います。

NHKスペシャル「“血圧サージ”が危ない」で取り上げられていた患者さんの場合、睡眠中に短時間呼吸が止まったことにより、交感神経が激しく活性化し、血圧が急激に上がってしまうことが脳卒中の原因だったと紹介されていました。

早朝高血圧や血圧サージの予防方法とは

私たちの血圧は一日の中で常に変化していいるのは先に紹介した通りですが、早朝高血圧や血圧サージを予防するにはどのようにすればいいのでしょうか。

血圧は、朝起きるだけでも20~30mmHgの血圧の変化があると言われます。

何か軽い運動をするだけでも10mmHgから20mmHg

他にもストレスなどの精神的な理由や、喫煙深酒など生活習慣によっても上昇します。

血圧サージと呼ばれる危険な急上昇が起こりやすいのは、個々の小さな要因で起こる血圧上昇のタイミングが重なって起こってしまったとき、と考えられているそうです。

血圧サージの予防するには、有酸素運動や減塩など、高血圧の改善に効果があるとされるものと変わらないとのこと。

NHKスペシャルで前出の苅尾教授が紹介されていた対策として

「血圧サージが起きやすい朝の行動に気をつける」

ことが有効とのこと。

◎食事
◎急な運動
◎ストレス

などは、ともに交感神経の活動を高める引き金となるとのこと。

例えば、平日の朝に

ギリギリまで寝て、食事をかきこんで走って駅まで行き、満員電車でストレスを感じる

というような行為が重なると、血圧サージを引き起こしかねないと。

血圧サージを予防するには、

ちょっとだけ早起きして、食事の後、一服のお茶でリラックスする

忙しい朝にはほんの少し息抜きするだけで、交感神経の興奮が収まり、血圧の急激な上昇の抑制が期待できる。

気温の急激な変化も交感神経が興奮する引き金になるため、冬の寒い時期は、起床後にベッドを出るときにスリッパをはき、冷たい床に足が直接つかないようにするなどの気配りも効果的。

と紹介されていました。

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早朝高血圧や血圧サージはどうすればわかるのか?

私もそうですが、自分に多少なりとも血圧の変動が気になる人にとって、どうすれば血圧サージのリスクを知ることができるのでしょうか。

その方法としては、家庭で自分の血圧を測ってみること。

家庭で使える血圧計は、機能によってピンキリで金額にも幅があるますが、安いものは3,000円程度から購入できます。

肝心の測定のタイミングですが、交感神経が活性化しやすく、血圧サージが起きやすい早朝がおすすめとのこと。

朝、目覚めた後にトイレを済ませ、起床後1時間以内に血圧を2回測り、その平均値を記録する。

健康診断で血圧に問題がないのに、

最高(収縮期血圧)135mmHg以上、

最低(拡張期血圧)85mmHg

をたびたび超えるようならリスクがあると言えるそうです。

高血圧と診断されている人の場合は、同様の計測方法で5日間続けて血圧を測定し、最も高い値と低い値の差が20mmHg以上あるようなら注意が必要とも。

血圧サージの心配がある方は、NHKスペシャルで紹介されていた「チェックリスト」を試すのも一つの手かと。

帝京大学医学部の大久保孝義教授の協力を得て作成された、自分で血圧サージなどのリスクを簡易的に調べることができるチェックテストは下記のURLで行うことができます。

<http://www.nhk.or.jp/special/surge/>

流石は天下のNHKさんです。

心憎い心配りですよね。

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血圧測定と血圧を下げる減塩など生活習慣の見直しを

普段から血圧が高めな人はもちろん、血圧測定やテストで「リスク低」と出たとしても飲酒や喫煙など、血圧サージの要因となる生活習慣があることを自覚している人には、継続的に家で血圧を測ることは必須ですね。

家庭で血圧測定して、常に最高血圧135mmHg、最低血圧85mmHgを超えるようなら、記録を持って医師の診断を受ける必要があると一般的には言われているようです。

血圧サージに限らず、高血圧の予防には何といってもライフスタイルの見直しが必要です。

日本人は押しなべて必要以上に塩分を摂り過ぎているとも言われます。

食塩は夜の血圧を上げますから、特に早朝高血圧の人にとって減塩は基本です。

日本人は平均して1日に12グラムほどの食塩を取っているといわれます。

それを、せめて10グラム程度にできれば良いそうです。

私が勤務している老健もそうですが、病院などの療養食では6グラム未満に抑えられていますからね。

他にも当たり前のことですが、

◎睡眠を十分取る

◎肥満や運動不足を解消する

◎十分に水分を取る

◎便秘を解消する

など、今の生活習慣を見直すことも大切かと思います。

血圧の改善法「ハンドグリップ法」とは?

NHKスペシャル「“血圧サージ”が危ない」で取り上げられていた血圧の改善法として、「ハンドグリップ法」が紹介されていました。

アメリカ心臓学会の運動療法などのガイドラインで推奨されている方法で、専用の器具(ハンドクリップ)を使って、全力の30%の力で何かを握ることにより血圧を改善するという方法。

それを、家庭でもできる方法として、「折りたたんだタオルを握ることで全力の20~30%になる」というお得な方法です。

実際に高血圧の患者への指導に活用されている様子が紹介されていました。

やり方は簡単です。

血圧を下げる,ハンドクリップ法

<タオルを使ったハンドクリップのポイント>

◎親指と他の指がつかない太さ
 2分間握る

◎左右2回ずつ計4回

◎1日おきに4週間

※握る際に呼吸を止めないでください。息をとめて力むと血圧が上がってしまう恐れがあります。

<タオルを使ったハンドクリップの作り方>

①タオルは縦30cm・横80cmの一般的なフェイスタオルを使用

②横に2回、縦に1回折る

③丸めて握る。
 親指と他の指がつかないようにするのがポイント。

この方法で血圧サージがあると思われる人の12人中、11人の血圧が下がったという実証データがあるということですから、血圧が高い人はテレビを観ながらでも行うと良いですね。

他にも早朝高血圧や血圧サージを予防するための方法として、「寒い朝には急な運動やたばこを避ける」などのほかに、血圧の上昇を抑える方法がいくつかご紹介されていました。

ベルトを緩める
無理矢理きつくなったズボンをはいていたり、ベルトをきつく締め過ぎたりしていると、腹部が締め付けられて血圧が上がってしまうことがあります。
緩めることをお勧めします。

スリッパをはく
冬場、冷たくなった床に足が触れると血圧が急上昇することがあります。
スリッパや靴下などで、足元の冷えを防ぎましょう。

深呼吸をする
一時的ではありますが血圧を下げる効果があります。
30秒で6回(5秒に1回)の深呼吸が特に効果的であることが分かっています。

まとめ

早朝高血圧や血圧サージが原因で引き起こされる脳卒中や血管障害が怖いのは、命の危険があることはもちろん、高齢者であれば認知症や寝たきりの原因になり得ることです。

私の勤務する老健でも、片麻痺の方や介護の必要な入所者には脳血管障害による既往歴のある人が多いようです。

職場でも身をもって感じることですが、NHKスペシャルなんかを観るにつけ、「健康寿命」を伸ばし、未病でいられるためにも高血圧を防ぐことは必要かと再認識しました。

私の場合は、まず、ダイエットと減塩が必要ですかね。

早速、安い血圧計を購入しようと画策している単純思考の管理人です。

余談ですが、これって白衣シンドローム?

笑われるかもしれませんが、健康診断で血圧を測定すると、必ずと言って良いほど普段より血圧の値が高くなる管理人です。

なので、必ず「深呼吸してください!」とあきれたように言われ、毎回、再測定を余儀なくされます。

自分でも理由はわかりませんが、もしかすると立派な「白衣高血圧」と言われる現象かもしれません。

測ってくれる人は大概、おばちゃんナース?(失礼)なので、若くて美人だとか、年齢や容姿は関係ないようです。

笑えますよね。

いい大人が白衣に恐れおののくとは。

要は必要以上に緊張している状態、ということなんですけど、今まで取り立てて大きな病気をしたり、入院したという経験はないんですけどね。

そんなときは、心なしか顔が暑いというか、微熱があるときのような自覚症状があります。

朝の体重測定に加え、今後は血圧測定も日課に加わりそうです。

朝もゆるゆる、リラックス!と言いながら、忙しくなりそうです。。。。(笑)

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