パッチ・アダムス のクラウンドクターという生き方

昨日、NHKのBSで『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』というアメリカに実在する医師パッチ・アダムスの半生を描いた伝記とも言える映画を観ました。

1998年とちょっと古い映画ですが、医学界の常識を覆した型破りな発想と行動力には何だか考えさせられることが沢山ありましたね。

実在する主人公のパッチ・アダムスは1945年生まれだと言いますから、70代半ば。

そんなパッチ・アダムスという人を簡単に紹介したいともいます。

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリーのあらすじ

原題は『PATCH ADAMS』ですが、以下はあらすじです。

1969年。自殺未遂の果て、精神病院に入院したハンター・アダムス(ロビン・ウィリアムス)は、ジョークで患者たちを笑わせ、心を癒す能力に目覚める。

そんな彼に富豪で天才病の患者アーサー(ハロルド・グールド)は「パッチ(傷をなおす)」というニックネームをつける。

2年後、パッチは精神科医を目指し、バージニア大学医学部に入学。

同級生トルーマン(ダニエル・ロンドン)と白衣を着て病院に潜入し、患者たちの心を掴んでいく。

パッチの笑いの療法が次第に功を奏で、ベテラン看護婦たちも温かな目で見守ってくれるようになる。

しかし、学部長のウォルコット(ボブ・ガントン)はパッチを快く思わず、放校処分に。常に成績がトップクラスのパッチに学長が理解を示し、学校に残ることが許される。

一方、冷淡な同級生カリン(モニカ・ポッター)へ思いを募らせるパッチは彼女の誕生日を温かく祝い、いつしか心を通わせるようになる。

パッチは病院や医療制度の理不尽さから無料の病院を作りたいと考えるようになる。

精神病院で患者同士として出会った富豪のアーサーの出資により、夢が現実となる。

トルーマン、カリンと共にさまざまな患者を無料で受け入れてきたが、ある患者がカリンを殺し自殺するという事件が起こる。

ショックから診療所を閉め病院もやめる決心をするが、再び患者の心を捉えたことをきっかけにやり直すことに。

しかし、そんな時、医師免許も無いうちに無料で診察していたことを理由に退校が申し渡される。

医師会の裁定に判断を仰いだパッチは、裁定の場で医者と患者は対等であることや心をほぐすことが何よりの治療になることを主張。

認められ無事大学を卒業し、独自の治療方法を広く伝えることになるのだった。

パッチ・アダムス目指したものとは

上記のあらすじでは触れられていませんが、彼の肩書は現在は「クラウンドクター」と呼ばれる医師であり、主に入院中の小児の病室を訪れ、遊びやコミュニケーションなどを通じて心のケアをする専門家です。

日本では臨床道化師(りんしょうどうけし)と和訳されているそうです。

医学生時代から金儲け優先の医療のあり方に疑問を持ち、愛とユーモアを根底において、人に優しい医療を目指す。

映画では、「医療現場には笑いが必要だ。」と表現されていました。

医学生時代の彼の行動は、映画ではとにかく型破りで破天荒。

何度も退学の危機にさらされ、卒業間近になって医師免許も無いうちに無料で診察していたことを理由に退校が申し渡され、医師会の裁定に判断を仰ぐことになります。

無事、卒業するんですが、その卒業式でも背中からパックリと割れたガウンと角帽を着用。

お尻丸出しで学部長や出席者の笑いを取るというか、ヒンシュクを買う始末。

実際に彼の病院プロジェクトの公式サイトを見ると70代を過ぎてもズボンを床まで落として子供と写っている写真がありビックリ。

人生そのものがクラウン(ピエロ)なんですよね。

パッチ・アダムスの人生観

パッチアダムスは「クラウンホスピタル」を最初に立ち上げた人でもあります。

その理念は、笑いが身体の免疫力を上げるのなら、健康維持や病気の身体にも良いということになる

そこでこの『笑い』を病院にも届けようとする活動が今やアメリカだけでなく世界に広がり、日本にもあるようです。

彼の人生観で面白いと言ったら語弊があるかもしれませんが、「人はいつか死ぬ。ならば命の質を高めてあげることが大事」だと。

英語ではクオリティですかね。

日本では尊厳と言った方が良いかもしれません。

納得してあの世へ逝く、そして送るとでも言うのでしょうか。

日本のような皆保険制度がないアメリカでは、病院にかかりたくてもかかれない人が多くいます。

そんな彼は今も「ゲズントハイト・インスティテュート」という無料で治療を行う総合病院や教育センターなども寄付を募って建設とのことです。

そして、彼はクラウンホスピタルを運営しているのは、「他人のことではなく、自分の事だと思うから」というような表現をしています。

なかなかできない考え方ではないでしょうか。

ゲズントハイト・インスティテュート公式サイト

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あとがき

パッチ・アダムスは日本にも何度か来ているそうです。

その時のスピーチで語られた信条がウィキペディアに掲載されていましたので、引用させていただきます。

①ひとをケアする理由はただひとつ。人間を愛しているからです。

②ケアは愛を動詞化する。ケアは概念ではなく、行動です。

③ひとを思いやるという人生を送ることによって、あなたは自分のなかで一番深い平和と安らぎを得る。

④良い意味のお返しをすること(良きカルマを積む/カルマからの解放)。例えば、米国がアフガンに爆弾を落とし始めたとき、私はアフガンの人々を愛したいと思い、即座に現地に飛んだ。

⑤平和のためにクリエイティブになる。例えば、死の床でアメイジング・グレイスを歌う。

⑥情熱を持ち、不可能だと思っていた夢を見る。

⑦ひとをケアすることは、科学的見地からしても、あなたのためにいいことがある。

パッチ・アダムスのように高邁な理想は掲げられないかもしれませんが、少なくとも意識して生きて行きたいと思った次第です。

自分に何ができるかを考えながら、日々、過ごしていきましょう。

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